弘前の食文化


・津軽の食文化とは

津軽は弥生時代の頃から、すでに穀倉地帯であったと言われてい
ます。お米やお餅などを使った食文化が発達していたり、祭事に
伴った行事食の文化も多くあると伝えられています。

その中でも、しとぎもちはもち米を粉末にし、こねて作った皮に
あんこを詰めて神様にお供えするお餅の事を言います。

弘前の郷土料理にはその他に、ごま飯や栗飯、黒豆飯、昆布の巻
き寿司や米を使った漬物、甘味なども沢山あります。ほっけの飯
ずし、うんぺい、がっぱらもち、よしもち等々です。

日本各地でも行われている後世に伝えたい、残したい食文化を津
軽でも料理遺産として食の伝承に努めています。

今やどこの家庭でも作られなくなった物をこうした取り組みでお
店で味わうことができるのはいい事なのでしょうが、忘れ去られ
ていく家庭の味というのはどこか寂しい物を感じます。

・伝統料理、お婆ちゃんの味

津軽は寒い事もあり、昔から長期保存をする為に色んなものを干
したり、漬けたり加工したりして保存してきました。汁物やその
他の料理にも先人の知恵が盛り込まれた物がたくさんあります。

じゃっぱ汁もその一つで、干した鱈をアラごと使って色んな野菜
と煮た汁物をじゃっぱ汁と言います。

けの汁も津軽の代表料理ともいえるもので、ニンジンやゴボウ、
大根、わらびなどを細かく刻んで味噌や醤油で味をつけた汁もの
です。

ごじるや魚汁なんかはテレビで聞いた事があるかも知れませんが
、寒い地方では、甘辛いものや塩分を好む傾向があり、それで血
圧を上げて体温を保っていたそうです。

弘前に訪れたら、焼いた餅や野菜を田楽味噌で頂いたり、漬けも
のや汁物で寒さを凌いだ、東北ならではの文化をぜひ味わってみ
て下さい。

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